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ビックリ吹き出しの作り方―強調したいときに使えるマンガ風の吹き出し

セリフの強調、動画のサムネイル、webページのアイコン、広告バナーのファーストビュー・・・など、「目を惹くデザイン」を作るとき、みなさんはどのように文言を強調しますか。あるいはどのような表現をしますか?

僕は、例えば「ビックリ吹き出し」と呼ばれるような、ジグザグの枠で縁取られた吹き出しを使うことがあります。理由としては、「形が特徴的だから」「漫画の中でよく出てくるため、反射的に強調の意図が伝わるから」「読み手が見慣れているから」などが挙げられます。今回は、そんな「ビックリ吹き出し」の作り方を紹介します。

この記事でわかること

  • 本記事サムネイルの様な「強調吹き出し」の作り方
  • 強調するときに使えるフォントの種類
  • Adobe illustratorの使い方
目次

必要なもの・ツール

まずは、何を使って作るのかというところから始まります。

ぼくは、「Adobe illustrator」というソフトを使って作成しました。無料で作りたい!という方は、7日間の無料体験版が出ているようですので、そちらがつかえます。ほかにも、完全に無料のソフトなら「Inkscape」「LibreOffice Draw」などいくつかあるようです。

これらのソフトを動かすパソコンは、WindowsかMacが主流になります。できるだけ新しいバージョンを使うのがいいかと思います。理由としては、ソフトが最新バージョンなのにOSが古すぎる場合、ソフトを正常に動かせないことがあるためです。

僕が作業に使った環境は、windows10 home、Adobe illustrator2022 (ver.26.0)です。illustratorのバージョンは、上部メニュータブ「ヘルプ」>「illustratorについて」、または「ヘルプ」>「アップデート」から確認できます。

作り方

ここから実際の作業画面のスクリーンショットとともに紹介します。

円を描く

まず、任意の大きさの円を描きます。下記画像の①をクリック(または長押し)して、「楕円形ツール」を選びましょう。

円の色や枠線(パス)の色、太さなどを選択しておきましょう。設定方法は次の通りです。

円の色や枠線(パス)の選択方法は、画像の通りメニューバーのアイコンをクリックして選択します。好きなものを選択してください。

アートボードの背景と描いた図形の塗りを透明にして最後に.pngで保存すると、中身をくりぬいた枠だけの図形ができます。

例えばアートボードの大きさが300×300ピクセルだとすると、2/3くらいの大きさの円を作るとこの後の作業がしやすいです。塗りと線の太さ・色は任意で決めてください。

ペンツールでアンカーポイントを複数設置

次に、「ペンツール」を使って、先ほど作った円をクシャクシャと変形できるようにしていきます。
やり方は、枠線(パス)の上でクリックし、「アンカーを置く」です。

初心者の方は特にペンツールの使い方が慣れないと難しいかと思います。ゆっくりでいいので、最初は操作に慣れましょう。枠線(パス)のうえに正しくカーソルが合っていると、カーソルマークの右下に小さく「パス」とでてきます。この状態になったらクリックし、パスの上にアンカーを置きましょう。

ダイレクト選択ツールでアンカーをズラす

アンカーを置いたら、次はいよいよ変形していく作業のスタートです。変形というよりは、パスを任意の形に曲げていく、というイメージでしょうか。

まず、「ダイレクト選択ツール」を選びます。つぎに、先ほど設置した「アンカー」を、1つだけ選択してください。選んだアンカーだけ青くなっていればOKです。

ここでは、アンカーの選択が重要になってきます。間違えて複数のアンカーを選択してしまわないように注意してください。青い四角がアンカーです。これを一つだけ選んで、内側にずらしましょう。

上記画像の通り、アンカーの左右にはヒゲの様なものが出ているのが分かるかと思います。これが、「ハンドル」です。この後の工程で出てきます。

内側にズラす作業を何回か繰り返します。この時、直前にずらしたアンカーから1個飛ばしでずらすようにします。下記画像のような要領でパスを凹ましていきます。

ハンドル操作で外側をトガらせる

イイ感じにパスを凹ませたら、次は外側に出ているアンカーについているヒゲ「ハンドル」を操作して、先端を尖らせていきます。同じようにダイレクト選択ツールを持った状態で、

このように操作していきます。まずは、凸部分の両端のハンドルをグッと中に縮めます。これで先端がとがりました。次に、凹部分の内側に出ているハンドルを、さらに内側に引っ張ります。すると、パスの側面部分が反る感じになります。これを全箇所繰り返していきます。

ほぼほぼ完成形が見えてきました。あとは、微調整と文字入れをすれば完成です。

真ん中に文字を配置する

ここまで来たら、いよいよ文字入れです。この作業はillustratorの中でやってもいいですし、ほかに画像・動画編集ソフトなどで入れるのであればそれでもいいと思います。ここでは、illustrator内で文字を設置する方法を紹介します。

まず、「文字パネル」を出します。もし画面上にない場合は、上部メニューバー「ウィンドウ」>「書式」>「文字」と進んでクリックします。すると、

文字パネルが出現したかと思います。つぎに、テキストツールを選びます。

文字を入力します。テキストツールを選んだ状態でクリックすると、通常入力になります。
同じく、カーソルを押したまま右下に伸ばしていけば、テキストボックスを作ることができます。

ちなみにここで使用しているフォントは「やさしさアンチック」というフォントです。漫画風な演出によく合うかとおもいます。
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微調整し、書き出します。

書き出し

完成したら、ファイルを書き出しましょう。下記画像の通りに進めていきます。

illustratorで指定した「任意のディレクトリ」内に、「1x」というディレクトリが生成され、その中に作成した画像が.pngで書き出されます。

「ファイル」>「書き出し」>「スクリーン用に書き出し」を選択します。次に、[アートボード]を選び、保存するディレクトリを選択します。今回は「任意のディレクトリ」という名前にします。次に、フォーマットから倍率を選択します。これは今回作った吹き出しをどこで使うのかによって変えてください。デフォルトなら1xでいいです。形式は「.png」(ピング)としましょう。周りの白い部分が透明になります。もしくは、周りの白を残すのであれば「.jpg」(ジェーペグ)でもいいでしょう。

1枚目が.png、2枚目が.jpgです。.pngは背景の白を「透明」にしたのに対し、.jpgでは背景を白色に残しています。実は、.jpgの形式では透明色が使えないのです。その代わりファイルサイズは軽いです。
一方.pngは透明が使えます。しかし、ファイルサイズは重たいです。

画像をどこで使うのか?によって保存する形式を変えておきましょう。

完成!!

集中線が入ると、いかにも漫画っぽいですよね。
この集中線もillustratorで作れちゃうんです。今後記事にしていきたいと思います。

まとめ

今回は「ビックリ吹き出し」の作り方を初心者向けに解説してみました。いかがでしたでしょうか。ネットから拾ってきて使うのでもいいですが、どうせだったらオリジナルのものを作って、それをいつでも使えるように自分だけのファイルに保存しておけば楽ですよね。それに、ネットから拾ってくるモノには著作権の問題や、商用利用の可否があらかじめ決められています。一方、自分の制作物ならすべてが自由です。

ここまでご精読いただきありがとうございました!!

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